京都の北、大原の三千院の表参道にある、漬物を取り扱う大店「志ば久」
志ば久の店先には所狭しと大小様々な漬物樽が並び、その中には豊富な品揃えの漬物が入っており、店の前を行き来する人々の目を奪います。
今回は、テレビの旅番組などでも紹介される程に人気のある漬物屋「志ば久」の魅力と、売られている漬物の事をご紹介します。
志ば久の始まり
京都の三大漬物と言われる漬物の中に「しば漬」があります。
赤紫蘇の持つ鮮やかな色と香りに包まれ、深い旨みと爽やかな酸味が効いたその味は、ごはんのお供や食事中の箸休めとして古来から人気がありました。
京都の大原では昔から紫蘇が名産品として育てられており、その地にある紫蘇畑では他所からの種の持ち込みは行われず、今でも日本に古くからある紫蘇の原種に近い品種が育てられています。
その紫蘇を使って、京都に訪れる人々の為にしば漬を作り始めたのが、志ば久が生まれる切っ掛けとなりました。
素材と手法と味へのこだわり
志ば久を語るうえで「しば漬」は外せませんが、伝統を守ったそのしば漬の作り方が、今の志ば久を作り上げたと言っても過言ではありません。
先の紫蘇の話からも分かる通り、志ば久は大原にある自家製菜園で、古くから伝わる紫蘇の品種を育てており、それを使い伝統製法を守り、全てを手作りで生産しています。
その心を込めて育てた素材と伝統を守るという志は、志ば久の店先に並ぶ他の漬物にも同様に込められており、そのどれもが一級品の味を兼ね備えているのです。
伝統から新しい物まで豊富な品揃え
志ば久の特徴として上げられるのは伝統や味だけではありません。
その豊富な漬物のラインナップも挙げられます。
しば漬だけでも数種類、他の京都の三大漬物である「すぐき」や「千枚漬」は勿論。風味豊かな青紫蘇を使ったきゅうりのしば漬の「朝霧」
甘く瑞々しい「水なす」を丸ごと使った漬物
自家製の赤紫蘇をふんだんに使って作られた梅干し
などなど、数え上げると限が有りません。
その他にも人気の漬物をセットにした物や、季節になぞらえた漬物も取り揃えており、それらを一纏めにした「京漬物 夏だより」も大人気です。
志ば久の菜園で栽培された赤紫蘇自体の販売も行っており、家で梅干しや漬物と作る人にも欠かせない存在となっています。
そういった漬物屋らしい商品をそろえる一方、志ば久には少し変わった漬物も置いてあります。
その名も「アイスきゅうり」
キュウリ味のアイスかと思われるかもしれませんが、ちゃんとした漬物で、丸々一本のきゅうりを昆布風味に浅漬けし、それを棒に刺して食べ歩きが出来る様にされています。
アイスきゅうりは、志ば久の店先に氷と共に樽の中で浮いており、通り過ぎる人々の目を惹き、メディアでも度々紹介されています。
都会や海外などの観光中であれば、ホットドッグなどのファストフードを片手にぶらぶらなんて光景も見られますが、志ば久の近くではお土産の漬物と冷えたキュウリを片手に散策するなんて一風変わった景色が見れる事でしょう。
でも、落ち着いた雰囲気のある京の街並みの中であれば、その姿も様になるかもしれませんね。
余談ですが、京都で美味しいカフェ祇園北川半兵衛で
志ば久さんを使った商品が出るみたいです。!
祇園北川半兵衛は抹茶問屋の北川半兵衛の和カフェです。ぜひ行ってみてくださいね!
祇園北川半兵衛
OPEN 11:00~22:00 / 不定休(18:00~は夜カフェ営業)
TEL:075-205-0880
京都府京都市東山区祇園町南側570-188
京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約6分 / 祇園四条駅から426m
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