世界遺産の平等院があり源氏物語の地としても有名な宇治ですが、宇治と言ったら、やはり「お茶」です!
日本有数の茶所と知られている宇治には、数々の茶屋やカフェがあり、互いに鎬を削っています。
そんな激戦区の中に、大人気の有名店「中村藤吉カフェ」の本店があります。
今日は、その中村藤吉カフェが出来るまでと、大人気のメニューをご紹介しましょう。
中村藤吉カフェの始まり
茶商の中村藤吉の起こりは今から150年以上も前、安政元年の正月に宇治の現在の本店の場所に店を構えた事が始まりです。
それから代替わりを重ねながら、様々なお茶に関する賞を受け、抹茶作りを大きく発展させる技術を生み、宇治の町の町長を務めるなど、宇治の地と茶に関する様々な事に従事してきました。
そして、今ほど抹茶を使ったスイーツが一般的でなかった90年代後半には、抹茶を使ったソフトクリームや生チョコレートなどを作り出して売り始めています。
それらの新しい甘味が全国的にテレビや雑誌で紹介され好評を受け、その数年後に今の中村藤吉カフェである喫茶室を作る事に繋がりました。
このカフェの誕生も、当然、高い評価を受け、銀座を始め日本の主要都市に支店を広げ、そして海外にまで出店するにまで至ります。
中村藤吉カフェの人気のメニュー
小難しい話はここまでにして、中村藤吉カフェの大人気のメニューをご紹介していきましょう!
まず紹介したいのは、中村藤吉カフェの誇る人気スイーツ「生茶ゼリイ」です!
生茶ゼリイには抹茶とほうじ茶味の二種類があり、冷やした竹の器に盛られた生茶ゼリイは、ぷるぷるとしたゼリーをスプーンで掬い口の中に入れると、もっちりとした食感と口の中で溶けていく感じがします。
そしてその食感と共に、濃厚で新鮮なお茶の味と香りが調和のとれた甘みと一緒に広がります。
この生茶ゼリイ、「生」の字が付く事からも分かる通り、常温での保管も無理で賞味期限も短いという欠点もありますが、その味と香りと食感は他では味わえません。
お土産としても買い求める事が出来ますが、一番新鮮な状態で堪能したいのであれば中村藤吉カフェに直接食べに行きましょう。
生茶ゼリイだけでなく他のデザートも沢山楽しみたいという方には、季節限定のスイーツプレートか、「宇治のふきよせ」がお勧めです。
季節限定のプレートは楽しめる時期が限られますが、中村藤吉カフェの創意工夫が凝らされた数種のスイーツが一皿で楽しめます。
宇治のふきよせも中村藤吉カフェの定番メニューながら、抹茶と焙じ茶のシフォンケーキ、ソフトクリーム、フルーツの盛合せが合わさった満足いく一皿で、温かいお茶と一緒にゆったりと楽しむのに最適のスイーツです。
夏場に宇治に行くのであれば中村藤吉カフェの「抹茶かき氷」と「ほうじ茶かき氷」も外せません。
「え?ちょっと大き過ぎない?」と思うほどに大きく盛られたフワフワの氷と、お茶の濃厚な味と香りのする蜜の入った器が一緒に運ばれてきて、その蜜を好きなように氷にかけていただきます。
この他にも、茶そばなどの軽食も有りますので食事処としても良いお店です。
生茶ゼリイは勿論、お茶を使った色々なお菓子のお土産に、お茶屋でもありますので豊富な種類の宇治茶が取り揃えてあります。
惜しむらくは「大人気店」という点でしょうか。
土日や混雑する時間帯は待ち時間が1時間越えという事がありますし、大人気の生茶ゼリイなどが売り切れている事もあります。
ですので、中村藤吉カフェに行くのであれば、早めに行くか、時間に余裕をもって行くのがポイントです!