古都である京都には修学旅行は勿論、個人的にも歴史や古来からある物語に魅了された人々が多く訪れます。
その中でも、黒船来航から明治維新までの間に活躍した人物達に興味のある人には外せない観光スポットが「幕末維新ミュージアム 霊山歴史館」です!
日本でも屈指の幕末の志士に特化した博物館「幕末維新ミュージアム 霊山歴史館」の成り立ちから、館内の内容までをご説明しますね。
霊山歴史館が出来た理由とは!?
時は慶応4年、江戸幕府が終わりを迎え、明治元年へと至る年。
その新しい時代を迎えるまでに活躍した、多くの幕末の志士が亡くなりました。
坂本龍馬や中岡慎太郎といった、維新を目前にして無念の内に亡くなった志士の御霊を奉祀するため、京都の東にある小高い霊山に、明治天皇により「京都霊山護国神社」が建立されました。
そして、その京都霊山護国神社の境内には、彼等の墓碑が用意され手厚く祀られる事となりました。
その後、昭和45年になり、戦後の影響で荒れ果てていた霊山が、松下電器産業(現、Panasonic)の会長であった松下幸之助氏の働きかけにより再整備される事となり。
そして京都霊山護国神社の境内には、幕末志士の遺品や資料の収集と研究を行う為に「霊山歴史館」が建てられ、それが現在の「幕末維新ミュージアム 霊山歴史館」となりました。
貴重な展示物から技術を凝らした体験コーナーがある!
以前の霊山歴史館は、その他の博物館とさして変わらぬ内装をしていましたが、「幕末維新ミュージアム」の名が付いてからは内装と内容がガラリと一新され、最新の機材や展示方法を使い、分かり易く楽しく学ぶ事の出来る場所へと変貌を遂げました。
大画面のプラズマモニターによる資料映像、3D映像にて幕末の事件を臨場感たっぷりで見る事が出来るコーナー、池田屋事件を精密に再現した模型、新選組が使った木刀などに実際に触って確かめる事が出来る体験コーナーなどなど、面白い展示物が盛りだくさんです。
もちろん、幕末に関する貴重な資料や志士の使っていた刀剣や遺品も展示されており、教科書などで良く見る「坂本龍馬献上写真」、その竜馬を京都の近江屋で斬った刀や新選組の土方歳三や近藤勇の愛刀、高杉晋作が使った鉄扇など、目玉となる展示物の他にも、5000点にも及ぶ所蔵品の中から100点ほどを常時展示しているんです!
特別なイベント盛りだくさん!
幕末維新ミュージアムには、展示物の他にも新選組隊の衣装を着こんで記念撮影ができる所や、ここでしか手に入らない貴重なお土産を取り扱ったショップもあり、館内を見て回った後には必ず立ち寄りたくなります。
その他にも、見逃せない期間限定イベントを行っている事が多く。
本やテレビのドラマなどで話題になっている人物の特集イベントや、様々なカルチャーで注目を浴びている品々を、色々な形で特別展示を行っています。
近年ですと、坂本龍馬や西郷隆盛のドラマの進行状況に合わせ、その時期と人物に由来した特別展示が開催されていますし、毎年、夏休み中の子供に向けた歴史教室や、大学の教授などを招いて行う特別講習会なども開催されています。
幕末維新ミュージアムの誇る展示物を観賞し、ここでしか触れる事の出来ない貴重な品々に触れ、特別展示を見て、ショップに向かい限定グッツなどを手に入れれば、あなたは何時の間にか幕末の志士に関する造詣が深くなっている事でしょう。
そして、それらの知識を得た後に、直ぐ近くに在る志士達の墓碑へとお参りすれば、時代の流れの一端を感じる事が出来るかもしれませんね!