結婚して子供が出来ると、進学する時に教育費用がかかるので学資保険の加入を検討する人も多いでしょう。
「学資保険に加入すると子供の進学に合わせて、保険金を受け取る事が出来る」というイメージなので、生活にあまり余裕がない家庭にとってはすごく助かるもの。
しかし学資保険に加入するのはお金の無駄だった!となってしまう点もあるので注意しなければいけません。
むしろ金融機関で働いていた身からすると、学資保険は無駄だ!と思うことも多々。
この記事では、なぜ学資保険は無駄と言えるのかをお話ししていきます。
元本割れする学資保険もある
入ると損する学資保険?
保険会社では学資保険に加入すると返戻率が100%以上なので安心とパンフレットやホームページなどで宣伝しているのを見かける事も多いですよね。
でも、そもそも返戻率が100%っておかしいと思いませんか?
200万円の学資保険に入って100%の200万円返ってくる、これって銀行で貯めて置いたら金利分はプラスになっていますよね?
(例えば200万円をメガバンクの定期預金に預けると数十円~数百円/年で受けとれます。)
確かに、返戻率が100%を超えていて、支払った保険料より多くの保険金を受け取れるケースもあります。
しかしある学資保険には、元本割れするものもあるのです。
何も考えずに学資保険に加入すると損をしてしまうケースもあるので、学資保険に加入する時は元本割れをするものもある事をしっかり頭に入れておきましょう。
入ると損する学資保険の例
かんぽ生命の学資保険【はじめのかんぽ】
みんなが知っているかんぽ生命。その学資保険です。
わたしも郵便局に行ったとき、学資保険って入っていますか?月1万円くらいで入れますよーとおすすめされたこともある保険です。
契約日:2019年3月1日
被保険者:1歳(男性)
ご契約者:34歳(女性)
種類:全期間払込:18歳満期
満期保険金額:200万円
払込保険料総額:211万円
満期までの受け取り総額:200万円
月払保険料:10340円
月々の支払いが1万円とか、どーーーーーーーーーでもいいんです!
211万円払ったのにも関わらず、200万円で返ってきている方が問題。
アフラック【夢みるこどもの学資保険】
ガン保険で有名なアフラックも学資保険を出しています。
契約日:2019年3月1日
被保険者:1歳(男性)
ご契約者:34歳(女性)
種類:18歳払済
満期までの受け取り総額:2,400,000円
払込保険料総額:2,490,432円
月払保険料:12208円
インフレになってもお得にもならないので、学資保険は無駄だ!?
景気が良くなって物やサービスの価格が上がる事をインフレと呼んでいてたくさんの人が恩恵を受けられる事も多いですよね。
しかし学資保険に限ってはインフレになってもあまりお得感はありません。
学資保険の利率は、契約した時からあまり変わらないことがほとんどなので、デフレからインフレになってもほぼ同じ状態になってしまいます。
たくさんの人が好景気になっていて喜んでいても学資保険に加入しているだけだとあまりお得感はありません。
学資保険はインフレになっても利率が変わらないという点をデメリットに感じている人も多いみたいです。
もし株や投資信託などの一般的な金融商品を買ったら、インフレになると、一般的には価値が上がって得をしますよね?
しかし、学資保険には得をすることなく、価値は最初に契約したときのままです。
保険会社が経営破綻をした時には、全額保証してくれない
加入した学資保険の保険会社の経営状態があまり良くないと何かのきっかけで突然経営破綻をしてしまうケースも少なからずありますよね。
しかし学資保険は責任準備金の90%を保証してくれる事になるので残りの10%は損失という形になってしまいます。
保険会社が経営破綻をした時に損失が出る際は、かけていた学資保険の10%分は無駄になってしまいますね。
学資保険に加入する時はサービスの特徴だけでなく保険会社の経営状態も確認しておかなければいけません。
18歳満期などという無駄な満期時期?
18歳になったら、学資保険が満期になって・・・200万円が返ってくるからそれで大学費用の足しに・・・
そう思う親も多いかと思います。
例えば、
・勉強ができすぎて飛び級をしてしまった!!
・大学に行かず、働きたい!という子供の声
・親が事業で失敗。大金が必要に
などなど
そう、18歳までお金が出せないというのは、デメリットもあるのです。
学資保険に入ろう思う人がいる理由
学資保険でマイナスになるということを知らない
元本割れする学資保険があるということを知らない人も多いはず。
しかし返戻率100%以下の学資保険は無駄だと知っていたら、話をきくだけ無駄だ!と思いますよね。
子供を産んだら学資保険!というイメージがある
実はひと昔前は学資保険ってめっちゃよかったんです。
おそらく、あなたの親も入っていたはず。
200万円かけると、400万円で返ってきたすごくいい時代だったんです。
けど時代が移り変わり、世は低金利時代。
むしろマイナス金利という時代なんです。
かけた保険の金額の2倍に増えて返ってきた親たちからすると、「学資保険入りや~」というのは当たり前ですよね?
しかも親や、相手の親から学資保険をすすめられたら、「あっむしろ入らな!」と思ってしまいます。
貯金できないし学資保険でも入ろうかなという人もいる
貯金をするって難しいですよね?
あったらあっただけ使っちゃう人も世の中にはたくさんいます。
そんな人は学資保険として、無理矢理ためてもらう方がいいという人もいますよ。
無駄な学資保険に入る必要はない!他にもたくさん金融商品はある!
ここまでさんざん、学資保険は無駄な場合もあると話してきましたが、学資保険ではなくもっと上手にお金を増やせる商品はたくさんあるのです。
金融商品というと、保険・株・投資信託・債券などたくさんの商品があり、保険の中の学資保険をわざわざ選ぶ必要はないと思います。
日々の食費をみなおす、10円安いスーパーに時間をかけていく・・・そんなことをするより、保険を見直す方が一番てっとりばやい節約になるかもしれません。