日本を含むアジアの地域には、対極を表す物が色々と有ります。
現象を表す物としては陰と陽、言葉の双極である阿と吽、相対を表す存在として有名なのは「龍」と「虎」です。
それらの対極を表す物がある所は一種のパワースポットである場所が多く、観光名所となっており、台湾の高雄にある「龍虎塔」も、その一つです。
今日は、台湾に行くのであれば一度は訪れておくべきスピリチュアルなパワースポットである「龍虎塔(ロンフーター)」をご案内しましょう。
華やかな色彩と蓮の池で飾られた龍虎塔
龍虎塔は高雄市の北にある蓮池潭(リエンツータン)にあります。
蓮の池と名付けられている事からも分かるとおり、池には浄土を思わせる蓮は浮かび、その池に掛かった参道の先には、目を惹く鮮やかな極色彩の龍虎塔が建っています。
池の上に作られた参道は、魔を通さず、歩みを長くして徳を積ませる為にジグザグに作られており、その参道の先には龍の塔と虎の塔の双塔が並び立っています。
龍虎塔では人の生死の流れが見える
龍虎塔は、参道から向かって左側に龍の口が大きく開かれた入り口がある龍の塔と、右側には虎の口が大きく開かれた出口のある二対の七重の塔からなっています。
龍の口から入って龍の塔を登って降り、虎の塔へと行き登って降りて虎の口から出る。
この一連の流れが、龍虎塔を巡る正しい手順となっています。
龍虎塔の内部には、人生で生きてる内に行っておくべき善行と、死んだ後に人が巡る様子が窺い知る事が出来る展示物があります。
代表的な物としては、親孝行を行う者の姿を現した「二十四孝子」に、天国での生活を描いた「十殿玉皇大帝三十六宮将図」、日本の仏教などでも語られる地獄の様子を描いた「閻魔大王審罰刑図」といった物が有り、それらを眺めながら塔の中を巡れば、人生においての生と死の両極が垣間見える作りになっています。
龍虎塔は様々な景観が楽しめる
龍虎塔の周りは池で囲まれていますので、塔の上まで登ると、広々とした蓮池潭の景色が見渡せます。
夜にはライトアップがなされ、極彩色で飾られた龍虎塔の姿は、また一段と周囲の雰囲気を不思議なアジアンテイストへと染め上げます。
蓮池潭の近くには、高雄の土産物を集めた高雄物産館などのショッピングが楽しめる所も多く有り、蓮池潭自体も散策スポットとしても有名ですので、日中に蓮池潭の周辺と龍虎塔を巡り、夜になったらディナーとライトアップされた龍虎塔を眺めれば思い出深い旅行になるのではないでしょうか。