ここ近年、競い合う様に様々なメーカーが和烏龍茶を出す様になりました。
それらの日本国産の烏龍茶は、徐々に人気を集め、売り上げも伸ばしています。
今日は、そんな和烏龍茶をお勧めの理由と共に、和烏龍茶がどんなお茶なのかをご紹介していきます。
優しい味の和烏龍茶
烏龍茶の多くは、日本で食中茶として人気を博しました。
日本で多く出回っている中国産の烏龍茶の香りと味は、はっきりと感じさせる香ばしさと、すっきりとした苦みを感じさせる味ですが、その独特な香りと味は中華料理の様な一品一品の主張が強い料理の食事と良く合います。
食事の合間に飲めば、烏龍茶の持つ強い香りと味が口の中を洗い流し、さっぱりとリセットしてくれるので、次に口に入れる料理の味を際立たせてくれます。
しかしながら、その烏龍茶のはっきりと感じる香りと味は、日本料理の様な主張をし過ぎず、全体の味と香りなどのバランスを考えた類の料理とは相性が良いとは言い切れません。
そういった繊細で優しい味の料理には烏龍茶は主張が強すぎるのです。
そんな料理に慣れ親しんだ日本人に合わせて作られたのが、国産の茶葉を使った「和烏龍茶」なのです。
和烏龍茶は、烏龍茶の主張の強かった苦みなどが取り除かれており、烏龍茶の持つ独特な味が苦手だった人も飲めるように工夫がなされています。
どんな和烏龍茶があるの?
和烏龍茶の火付け役となったのは日本コカ・コーラ社が出した「つむぎ」です。
つむぎは日本産の茶葉を使い、烏龍茶の特徴的だった味と香りをバランス良く整えて作られ、それが日本人の心を掴みました。
その「つむぎ」を皮切りに、他の大手飲料メーカーも、ボトルに入ったタイプの和烏龍茶を続々と出し始めました。
それらのボトルに入った手軽に飲める和烏龍茶を飲んで気に入った人達が、日本産の烏龍茶の茶葉を買う様になり、和烏龍茶の茶葉の種類も増え、売り上げも順調に伸ばしている真っ最中です。
有名どころの和烏龍茶をいくつか紹介しますと
京都の老舗「北川半兵衛」の和烏龍茶
熊本にある樹齢70年の茶樹から作った藤迫茶園の「火乃國」
京都の伏見にある椿堂茶舗の出している「和龍茶」
静岡の牧之原で作られている「青烏龍茶」と「赤烏龍茶」
埼玉の吉野園が販売している「狭山ウーロン茶」
と、現在では日本の西から東まで様々な所で和烏龍茶は作られていますので、各地から取り寄せて、ご自宅で淹れて飲み比べるのも良いかもしれません。
まとめ
和烏龍茶の事を簡単にまとめますと下記3点ですかね。
・和烏龍茶は香りと味の調和を重視してある
・日本食や日本人に合った烏龍茶である
・全国各地で和烏龍茶を生産している
元々、烏龍茶は食事に含まれる油の吸収を抑える効能が注目され、食事の最中に飲むとダイエットに繋がるとの事で人気が再燃していましたが、ここにきて日本食との相性や日本茶の感性に合った和烏龍茶が登場した事で、また別の注目を浴びる様になりました。
この機会に、ご家庭で飲むお茶にマンネリ気味な人は、和烏龍茶を試してみてはいかがでしょうか?
祇園北川半兵衛
OPEN 11:00~22:00 / 不定休(18:00~は夜カフェ営業)
TEL:075-205-0880
京都府京都市東山区祇園町南側570-188
京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約6分 / 祇園四条駅から426m