みなさん、日頃の食生活で気を付けている事ってありますか?
TVやネットでは「栄養満点」「ヘルシー」「〇〇に良い」などなど、色々な食べ物に関する健康的なキーワードが溢れています。
でも、それらの言葉に飾られた食べ物が本当に効果的なのか?どの様に効果があるのか知っている?と聞かれると頭を傾げる人ばかりです。
そんな食生活の疑問と悩みを解決する物の一つに「食生活アドバイザー」という資格があるというのを耳にしました。
食生活アドバイザーは大手の通信講座でも受講できるし、独学で勉強したい人向けに書店にもテキスト類が揃っているし、芸能人の方々が取得を目指しているなんて話題も聞きます。
この記事では食生活アドバイザーについて説明していきますね。
食生活アドバイザーとは?
日常の食をサポートする資格
食生活アドバイザーは食に関わる知識を学び、それを幅広く活用するために生まれた資格です。
食べる事だけでなく食の安全やマナーなど、食生活に繋がる物を全体的に学習して、資格の名の通り食生活のアドバイスとなります。
どんな事に役立つの?
食生活アドバイザーを取得するために学んだ知識と経験は、日頃の食生活の質を上昇させます。
その効果は自身だけでなく家族全体の健康にもつながり、ダイエットやアンチエイジングなどの美容効果も高められますし、食に関する日常の話題作りにも役立ちます。
ローラも取得した食生活アドバイザー
どんな人が取得してるの?
大手通信講座のCMでも話題になりましたが、ファッションモデルでタレント活動もしている事で有名なローラさんが食生活アドバイザーの資格を取得しています。
彼女は美容食や健康食に関しての活動も精力的に行っている事でも有名ですし、この道のプロと言っても過言ではない意欲と情熱を感じる人です。
他にはどんな人が注目している?
食生活アドバイザーの取得を考えていたり実際に取得した事を公言している人達の話を調査したところ、ローラさんの様なモデルや女優などの自身の美容や体のケ
アを気に掛ける人々や、専業主婦などの家族全体の健康に気を遣う人達からも注目を浴びている資格のようです。
食生活アドバイザーは無駄なの?
資格としての有効性は?
食生活アドバイザーは、いわゆる「民間資格」と呼ばれる物で、国家資格などの公的機関が発行する資格とは違い、就職活動に有利になったり直接の収入アップに繋がる資格ではありません。
公的資格と民間資格では目的が違いますので当然とも言えますが、公的資格の多くは法的なルールなどを学ばせて取り扱い許可を出すために発行されるのが主目的な事に対し、民間資格は技術や知識を学び、それらの活用方法を知っている事を証明する資格なので資格としての目的が違います。
それらの事を踏まえて答えますと「食生活アドバイザー」は、キャリアアップには無縁ですが日常生活と自身と周りの生活環境の向上に役立つ資格と言えます。
食に関する知識とスキルは後から役に立つ
人間の生活には衣食住が欠かせません。それは健康や美容にも同様です。
その三大要素の「食」に関わる事は、体の健康を維持して美しい体を作り上げる事に深く関係しています。
人の体は約16年のサイクルで構成する細胞のほとんどが生まれ変わるとされています。
食生活アドバイザーで学ぶ健康や美容効果に関する知識は、平時の健康だけでなく、じわりじわりと体を作り変え、後々の自分や家族の体を健康的に保つ事にも大きく貢献してくれます。
食文化と食習慣などに関する知識も実生活における質の向上に繋がりますし、日常生活での話題作りにも役立つでしょう。
食生活アドバイザーの取得方法
取得は比較的簡単
現在、食生活アドバイザーには3級と2級の2種類があります。
3級の合格率は6~7割前後で、2級の合格率は3~4割ほどです。
3級の方は合格率を見ても分かる通り、毎回7割近くの人が合格しています。
ですので、しっかりと勉強をすれば取得は難し物ではありません。
食生活アドバイザーの試験は年に2回、7月と11月に行われます。
3級の試験はマークシートのみ、2級はマークシートと記述試験があります。
試験会場は全国各地の大都市部に用意されていますので、最寄りの所を選択しましょう。
願書の締め切りは試験の1カ月半前程までですので注意が必要です。
2級と3級の違い
2級と3級の違いを説明しますと、試験の難易度が違う事もありますが、習得する知識の方向性が違います。
2級の方は食に関わる仕事や職業に就いている人向けの、言わば「食の供給者側」に必要で役に立つ知識を問われる試験内容が多く出ます。
そして3級の方は、日常的な食生活に役立つ知識などの「消費者側」に必要な知識に主眼をおいて試験が行われます。
ですので、日常生活で学んだ事を活用したいのであれば取得が簡単な3級でも十分ですし、私生活以外でも幅広く活用したいという人は2級を目指すと良いでしょう。
実際にどんな事を勉強するの?
食生活アドバイザーを取得する過程で学ぶ事になる内容は、大きく分けると6つに分けられます。
・栄養と健康
栄養と健康のカテゴリでは食べ物の持つ栄養と、それらがどう作用し、病気の予防やダイエットに繋がるか、そして効率の良い効果を得るための知識を学びます。
・食文化と食習慣
文化と習慣では、季節ごとの行事や祝事などで食される物や旬の物などの知識の他にも、食事のマナーから配膳の仕方などの行儀作法を知る事が出来ます。
・食品学
食品学では食品に関する知識と調べ方を学ぶことになります。
日頃、店頭に並ぶ食品には様々な物が有りますが、その食品がどの様な物かが分かれば様々な事に役立てます。
・衛生管理
健康を保つ為には衛生面での配慮も欠かせません。
この衛生管理では食に起因する病気の原因やその対処法、食品の安全性の判断能力に食中毒などの効果的な予防策など、主に日常の健康を守る知識が学べます。
・食マーケット
こちらの食マーケットの学習では、消費者側からの視点から少し離れ、供給側の観点を学ぶ事になります。
流通から販売のノウハウや、外食産業のなどの業界の知識が取得でき、立場を変えた物の見方は幅広い視野を与えてくれます。
・社会生活
近年では、自身の食生活をネットを通して外部へと向けて発信する人が増えてきました。
そういった時代の技術や流行に対応する為の知識を学ぶ科目が社会生活の項目になります。
まとめ
食生活アドバイザー大まかな説明としましては、この様な感じです。
学習内容を見て「難しそう……」と感じるかもしれませんが、書店の資格取得コーナーに並んでいる食生活アドバイザーのテキストを見てみれば、さほど分厚い資料では無い事がわかりますので、それほど気負う必要はありません。
民間資格は「ただの自己満足」や「持っていても意味がない」と揶揄さる方も少なからず居ますが、資格自体の公的な効果はなくとも実際に学んだ「知識」と「経験」が役に立つ場面は多くあります。
無目的に公的資格を取っても結局は関係のない仕事をしているという人も多く居ますし、その点では「役立てたい」という明確な自覚をもって学ぶ事の方が大事な事なはずです。
その役立てたいという意欲を持って食生活アドバイザーを取得した人の多くは、学んだ事を活用して自身の健康や美容に役立てている様子です。