『保育園』0歳の方が1歳より入りやすい！その理由は？

共働きの家庭の場合、育休中に必ず決めなければならない事は「子供の保育園への入園」です。

近年、待機児童の話がニュースになるなど、保育園に関係する物事が大変なのだと周囲に認知されるようになってきました。
出産を予定している方は、そういった保育園の事情を育児を経験している知人から聞いたり、ネットで調べたりといった行動を通して、多少なりとも知っているのではないでしょうか。

そんな中で「保育園は１歳より０歳児の方が入りやすい」なんていう「なんで？」と頭をかしげる情報を見たかもしれません。

この記事では、その「保育園は１歳より０歳児の方が入りやすい」というのは本当か？その理由をご説明します。

０歳の方が１歳より保育園に入りやすいってホント？

この問いには「はい、本当です」と答えるしかありません。

この、０歳の方が１歳より保育園に入りやすいという状態は、都市部などの人口が多い地域にある保育園でなら、ほぼ当てはまります。
そして、より顕著なのが、国の定めた基準をクリアし自治体に認められた認可保育園の方であり、この０歳の方が保育園に入りやすいという状態が蔓延しつつあります。

０歳児の方が保育園に入りやすい理由

なぜ、この様な事になっているのかと言いますと、保育園のクラス分けが年齢別で分かれており、両親が取れる育休の期間も基本的に子供が０歳の間だからです。

日本社会の大部分は、4月に始まり翌年の3月で終わるというサイクルをとっていますが、保育園もそれに倣い、4月から新入園児の０歳児を受け入れて「０歳児クラス」を作ります。
その０歳児クラスの子達が１年経過すると「１歳児クラス」へと上がる事になるのですが、保育園ではクラスごとに受け入れる人数が決まっているため、１歳児クラスは元０歳児クラスの子供達で定員のほとんどが埋まって、少人数しか受け入れられない状態になる訳です。

近年、増加傾向にある共働きの家庭は、育休の間に子供を保育園へと入れようと奮起しますし、認可保育園の場合は、国が定めた基準で保育士資格を持つ職員一人に付き受け入れられる人数が厳格に決まっているおり、それに昨今の保育士不足も手伝い、なおさら１歳クラスの受け入れ人数が増えにくい問題が起きています。

生まれた時期も保育園の入りやすさに影響する

先程の話で「０歳の内に急いで保育園に入れないと」と焦るかもしれませんが、その０歳児でも保育園に入園できない場合があります。
それは子供が「生後２～３か月」の場合です。

ほとんどの保育園は入園可能な月齢を定めており、大半の所は生後3ヵ月以降の子供でないと預ける事が出来ません。
つまりは、早生まれの１～３月の間に生まれた子供は、4月の入園に間に合わないという事になります。

その他にも、子供の首が座るまで保育園に預けるのは不安だと感じる人も多いらしく、０歳児でも４～１０月の間に生まれた子供の方が保育園の入園に有利だという結果に繋がっています。

１歳でも入りやすい保育園はあるの？

早生まれの子供が4月の入園に間に合わない場合や、１歳にもならない内に保育園へと預けたくないという家庭も多く有ります。
その場合は、年度途中の入園か、１歳児クラスへと入園させる事になります。
その際の選択肢を、いくつか提示していきましょう。

良い認可外保育園を探す

認可保育園へ入れなかった場合に最初に取るべき選択肢と言えば、認可外保育園です。
認可を受けていない保育園という事で多少は不安に感じるかもしれませんが、認可外保育園の中には国の基準を満たせないのではなく、付加価値を付けた結果、認可を受けなかったという所も有ります。

場所によっては、子供の預かり時間がフレキシブルで深夜や泊まりの預かりも行っていたり、子供の送り迎えの他にも食事やオムツなどの用意を代行してくれたり、英会話や初等教育などの基礎教育をしてくれたりと、認可外の方が認可を受けた保育園よりもサービスが充実している所が有ります。

認可保育園よりも費用は掛かりますが、1歳児以降でも受け入れてくれる可能性が高いのも認可外保育園です。
収入に余裕が有るのでしたら、最初から質の良い認可外保育園を選択するというのも有りでしょう。

０歳児クラスの無い保育園を探す

こちらの選択肢は、逆転の発想といいますか、元から０歳児の預かりをしていない保育園を探すという物です。

保育園の中にはちらほらと有るのですが、自治体の取り決めによっては０歳児を預かる為に看護師や助産師の有資格者が必要な地域もあり、そういった複数の資格を持った職員を用意しにくい保育園では、元から０歳児を預かる事をしていませんので、４月の入園募集は全て１歳児からになります。
ですので、それらの保育園でなら、１歳児でも元から入園の難しさは問題になりません。