育休中の過ごし方【男性編】!

育休中過ごし方男性




人生の中でも大切な出来事は?と尋ねられれば「結婚」と「子育て」の二つを挙げる人は多いと思います。

21世紀に入り男女平等の声が高まるにつれ、その結婚と子育てに関わる社会の取り組み方も変化が大きくなってきました。

女性の進出により共働きの家庭が増え、場合によっては男性が専業主婦となる家庭も出来ています。

そんな中で、ようやく男性側の意識改革も進み、近年では育児や家事を積極的に行う「イクメン」という造語まで生まれました。

今回は、そのイクメンへの第一歩となるのに役立つ制度である「育児休業制度」。

通称「育休」の事と、実際にその育休を取得した男性達の経験談などを踏まえて、男性側は育休中にどんな生活を送るのがおすすめかをお伝えします。




男性の育児休業制度ってどうなってるの?

まずは、実際に育休を取得した男性の話や育休中のお勧めの過ごし方をお話する前に、育児休業制度の基本的な事のおさらいをしましょう。

育休は性別に関係なく取得できる

一昔前の人ですと、育児に関して母と父との役割は違う物と認識している人が多いのですが、現代ではそういった垣根は取り払われつつあります。

厚生労働省が定める育児休業制度に関しても性別に関する記述はされておらず、父と母が共に取得できる制度になっています。

育休期間はどの位?

育休の基本的な期間は子供が生まれてから1年(1歳になる前日まで)となります。

そして子供が保育園に入園できなかった場合、申請すれば最長2年まで延長できます。

女性の場合は産休から続けて育休を取得するという流れが一般的ですが、男性の場合は期間中であれば自由に育休の開始と終了のタイミングを決める事が可能です。

育休中の収入はどうなるの?

社員の育児や家庭環境に手厚い保護を掛けている会社ですと育休中でも手当を支給してくれますが、その事業者の割合は全国でも1~2割程度です。

大抵の場合は雇用保険の育休制度を通して育児休業の給付金を受け取る事になります。

この場合の手取りは育児休業に入る時点の半分ほどになります。




実際に育休をとった男性達の体験談

育休中過ごし方男性

では、実際に育休をとった男性の人達が育休中にどんな風にすごしていたのかをご紹介しましょう。

4人のパパの体験談

Aさんの体験談

「二人の子供がいて、2回目の育休を取る前に準備したのは貯金です。やはり育休中は収入が減るので、1回目の事を教訓に貯蓄をしっかりと行って憂いを無くしました。2人目の子の保育園への入園もスムーズに済みましたので、2回目の育休は短くて済みました」

Bさんの体験談

「職場の理解もあり比較的長期の育休を取得できました。子供が複数いるので四苦八苦しながら妻のサポートと子供たちの世話をしました。充実した毎日でしたし、家事や子供の面倒を見る事には慣れましたが、仕事に復帰した際に腕が鈍ったなとは感じました」

Cさんの体験談

「私の所は共働きで、妻が早めに職場復帰したいとの事でしたので、妻と入れ替わる様に育休を取得しました。育休を取るための仕事の調整などは難航しましたが、毎日子供の顔を見ながら過ごせるというのは貴重な体験だなと感じます」

Dさんの体験談

「有給休暇の消化と合わせて1ヵ月ちょっとの育休を取りました。育休中は双方の実家への帰郷の他にも少しレジャーにも出かけましたね。子供の面倒を見るという経験も楽しい物でしたし、普段時間が取れなくて出来なかった資格の昇級勉強などにも役立ちました」

育休にはメリットとデメリットがある

この他にも何人かの育休体験をした男性の話を見聞きしたのですが、育休の取得に関しては幾つかのメリットとデメリットがある事が分かります。

主なデメリットとしては「収入が減る」と「仕事に支障が出る」の二つの意見が多く。

メリットに関する意見は多岐に渡り、「子供と一緒に居られる」「家族との絆が深まった」「家事が上達した」「仕事一辺倒ではダメだと気が付いた」等々、男性それぞれに育休を取って良かったと感じる点が多くあったようです。




男性が育休を取るタイミングとは?

育休過ごし方男性

男性の育休の取り方は、大きく分けて2つのタイプになります。
それは「産後サポート型」と「入れ替わり型」です。

産後サポート型の育休

男性として、妻と子供の事が一番気にかかる時期が出産とその直後の期間です。

実際に育休を取得した人の体験談でも多いのが、この産後のサポートを目的とした育休スタイルで、妻子の状態が落ち着くまでの間、家の事を一手に引き受けて育児に関する環境を整える様に動きます。

こちらは共働きの家庭だけでなく、生まれてくる子の他にも小さな子供がいる場合などに取得する人が多く、その場合は家事と合わせてその子供達の面倒も見る事になります。

入れ替わり型の育休

夫婦共働きの家庭で多く取られるのが、この「入れ替わり型」の育休です。

言葉の通り、女性側が職場復帰する際のサポートをする為に、入れ替わりで育休を取るスタイルです。

母親と父親の双方の取る育休期間が比較的に短くて済みますので、早めの職場復帰が求められる場合に有効な育休の取り方です。




育休中のオススメの過ごし方

育休男性過ごし方

家族との交流を大切に

育休は自分のでは無く、家族の為に取る休暇です。

子供を産んだ後の疲れが残る母親へのサポートも大事ですし、生まれた子供だけでなく、先に生まれた長男や長女への気遣いも忘れてはいけません。

小さな子供からすると、出産とは言え母親が家に居ないという状態は不安が大きい物ですので、その不安を取り除く事が大切です。

不慣れな家事や子供の世話など色々と大変だとは思いますが、子供達との交流も深めれば、頼りになるパパという印象を持ってもらえます。

生活環境を見直してみる

共働きの家庭の場合、育休中に必ず決めなければならない事が、子供の保育園への入園です。

保育園の事を調べると分かると思いますが、児童福祉に関わる費用は地域によってかなり変わります。

それらの費用や、現在住んでいる場所の家賃、職場などへの交通などなど、住む場所に関わる諸々の費用を考慮すると、引っ越した方が節約につながる事もあります。

費用以外にも、子供が成長した時の事を考えて専用の子供部屋の用意や、学校などの進学先を考えておいても遅くはありません。

引っ越しには色々と手間が掛かるとは思いますが、二人とも働いている場合には尚更難しくなりますので、するならば育休中にしてしまいましょう。

空き時間は「資格」の勉強と取得がオススメ!

実際に育休を取得した男性の話やデメリットの所でも話しましたが、男性が長期間職場を離れる事には幾つかの不利益が生じます。

それを回避する方策の一つが「資格」の取得です。

資格勉強は、産後サポートでも入れ替わり型の育休でも出来る、空き時間の有効活用法です。

育児中でも仕事時の様に丸一日デスクに張り付いていたり何かの作業に従事している訳ではありませんし、妻子のサポートをしながらでも資格取得に向けての勉強や受験などの時間は十分に取れます。

キャリアダウンの一因にもなる長期の離職ですが、その間にキャリアアップに繋がる資格を取得できれば、逆にその後の収入アップも見込めます。

業種によっては必須な資格や基本給に上乗せとなる資格も数多くありますし、将来の事を見据えて管理職に必要となってくる資格取得を目指すのもお勧めです。

有用な資格を取得しておけば職場復帰への心強い味方となり、万が一、何かしらのトラブルで転職という事態になっても役に立ちます。

近年では女性も産休と育休を使って資格取得をする人が増えていますので、夫婦そろって勉強をしてみれば、少し懐かしい学生時代のような雰囲気も楽しめるかもしれません。